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「レッツゴーワールドハウス」(第一話〜九話)
少し昔を振り返る。まだ学生時代の頃の話だ。 私は世田ヶ谷の池尻大橋の、古い外人アパートで住み込みの管理人のアルバイトをしていた。2階建ての今にも崩れそうなアパートだったが、四畳半一間の部屋が10ほどあり、その一部屋一部屋で外国人が1〜3人ずつ生活していた。
「あの日見上げた空に」
何年か前に実家に帰った時、裏庭の古い大きな木の下に立ち、ふと空 を見上げた。その瞬間なんともいえない懐かしい気持ちに襲われた。実 家は何度も引っ越しをくり返しているから、この家は私の育った家では ない。だからこの場所に何かの思い出があるわけでもないはずだ。
「不思議の国へ」
誰言葉が次から次から溢れてくる時は、書き留める暇もないくらいである。心の中から言葉達がどんどんと生まれてきて、私の前に並んでいく。そんな時の自分の状態は、決して良い時ばかりではない。逆に辛い時、厳しい時、寂しい時、悲しい時、切ない時・・・そういう場合の方が多い。
「遠い日の思い出」
私の祖父は祖母と結婚してすぐに戦死した。祖母はその後、女手ひとつで私の母を育ててきた。昔の人は皆そうだったのかもしれないが、祖母は死ぬまで祖父の事を愛していた。毎週墓参りは欠かすことがなく、どんな雨の日でも日曜になると花を買って出かけていった。
「窓のある生活」
(1997 in Fukushima) 今私が何よりも何よりも欲しいのは、窓のある部屋だ。私の部屋には窓がない。廊下に出れば、四季折々の顔を見せてくれる山と木と川の見える窓があるのだが、私の部屋からは外が見えない。